時代を遡るような原点回帰ではないのかも知れませんが、
大排気量の反対側に位置する875ccの排気量で小型ボディーサイズの存在。
熱き走りを期待しない代わりに低燃費を狙う環境問題も含めた資源節約モードと徹底エコドライブ。
バイクの空冷2気筒エンジンよりも4輪で4人乗車のクセに燃費が良いのですからホント驚きです。
エンジンバリエーションも1,2の4気筒と875ccの空冷2気筒の2種から選択可能な不思議な存在。
パワーを追究するようなハイスペックや高性能から、
大きく掛け離れた大昔に存在していたクラシカルな原始的な構造。
クルマが持つ微妙なフラクタルなポテンシャルの隙間を適度に埋めてくれる、
微妙な癒しと可愛らしさ!FIAT 500 ツインエアー!何とも言えません。
正規ディーラー車で用意されているのは右ハンドルオンリーのATモード付き、
5速シーケンシャル設定しか選べませんが、
この手の小さなイタリアクルマのキャラから考えると、
左ハンドルの5速マニュアルトランスミッション車がどうしても欲しくなるものです。
並行輸入車なら問題なくオーダー可能らしいのですが、
本国には沢山存在していても誰が決めたかは知りませんが、
グレードや選択種を絞り込んで特定機種オンリーに設定してしまうのは、
正直モッタイナイと思いました。取り扱いメーカーが決めるオンリーグレード指定は、
一番最初に感じるクルマに対する可能性と期待感を封印させて眠らせてしまうのかも知れません。
このクルマのキーワードはまず「500」というコードネームから伝わる、
強烈なインパクトなる3桁のナンバーなのです。「500」という数字は特別な響きが何故か漂います。
それからエンジンが1000cc以下の875ccという小排気量設定に、
水冷が当たり前のこの時代にあえて空冷2気筒エンジンへ戻された点。
85馬力でターボチャージャー付きの絶妙なる面白さでしょうか?
環境保護を考えた機能として勝手にエンジンが切れてくれるアイドリングストップ機能は、
どうも慣れないせいもあり本当に微妙な存在なのですが、
時代が時代なだけに逆にウリなのかも知れませんね!
実際に市街地を適度に走らせてみて大きな不満もなければ小さな期待もない中立的な素晴らしさ!
空間も狭い割には圧迫感を感じさせずに開放的なデザイン処理が見事でした。
ガラス嵌め込み式の試乗車種に乗りましたが、天井が明るいという事も起因しているのかも知れません。
イタリアの小型マシンで近所に軽くカフェでも飲みに行く程度にフラリと出掛けるには、
これくらいのサイズのクルマがちょうど最高の足になるのかも知れませんね!
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